当たり前のこと

当たり前に居たこととか
当たり前にあったことや
「当たり前」という存在って
無くなってからその大きさに気付くっていうか、
失うものなんてないとか、
それって単なる虚勢に過ぎなかったみたいで
守られてるって、生活できてることが
当たり前だけど、
また当たり前に陳腐なんだけど、
ふと気付いたりして
ありがとうなんて
今だから言いたくなるのは
昔だから言えなかったのは
当たり前だったからだよねっていう、
そんなふうに考えるのは歳をとったからかなぁ。なんて
考えてられないくらい太陽は早く昇るから
次々にごめんねしか言えないよ。



砂の音が秒針の反響だと
脳が理解したのは
大事なものは瞼の裏に、ある、重たい睫を持ちあげたときだと、
誰が信じてくれますか。