５年

ひさびさに来て、ちょっと堅い話題にもなるのですが、ご勘弁を。

もう、５年にもなるのかって思った。
そういえば、今日は９・１１の日なんだ。
社会の教科書に生生しく残された記録。
当時の私は小学生で、コトの重大さがすぐに飲み込めなかった。
ただなんとなくでも「こわい」っていうのは直感にあった。

この５年で何が変わったんだろう？
この５年で何を学んだんだろう？
この５年で一体何人もの犠牲が出たんだろう？

なにも変わっていない。
むしろ悪いほうへと向かっていってる。
たくさんたくさん人が死んだ。
単位が単位を超えてケタなんかなんの意味も持たなくなった。
○○という名前も３０００人という中のほんの一部の数字にしか意味を持たなくなった。
なんて悲しいことだろう。
存在を持って生きた証がたった数秒ぽっちの数字の並べにかき消されてしまうなんて。

テレビを見ていた。
突然速報が入った。
まずはテレビ上の字幕に白い字で。
そのあと、気が付いたらどの局も貿易センタービルのテロ事件で溢れていた。
虚偽なんて関係ない、あまりにも膨大すぎる情報がそこにはあった。
妹を呼んで、母を呼んで、暫く２人ともテレビの前に突っ立ったままでだれもなにも言わなかった。
こわかった。
何でか現実がこわくなってそのまま逃げるように私は自分の布団にもぐった。
「飛行機がつっこんだんだって」
「二機目もつっこんできたらしいよ」
小学生はやっぱりこどもだった。
ただ恐怖を分かち合うことしかできなかった。
なんにも出来なかった。

そんな５年前のあの日のことを思い出した。
今でも、すごく嫌な思い出。
今でも、すごく嫌な５年間、そしてこれからも。
戦争は終わらない。
人間が生きている限り、戦争は終わらない。
どこかでだれかが泣いていて
どこかで誰かが笑ってて
徹底的に不平等、不公平な世の中だから。

私は忘れたくない。
だれにも忘れて欲しくない。
あの醜く汚い戦争と同じように。

だれの心にも幸せが平和が宿りますように。

こころから切実に思う・・・Remember 9.11・・・